素朴な疑問「ゴルフで腰が安定しない」

股関節の動き

今日の素朴な疑問は、「ゴルフで腰が安定しない」です。

股関節の動き

ゴルフスクールに通っている方で「壁を作って」と言われた経験はないですか。
下半身を安定させて上半身をひねる際に使われると思うのですが思うように安定させられず、腰が横にぶれて打ち上げたり、ヘッドの軌跡が安定しないのではないでしょうか。

このように安定しない原因は股関節がうまく使えてない場合がほとんどです。では、なぜ起こってどう改善すればいいのかを見ていきます。

 

内股の立ち方が原因

股関節の動きが悪くて安定しない場合は、膝を少し内側に寄せる内股気味の立ち方で起こっている場合がほとんどです。

 

内股にすることで股関節はすでにその動きを最大限に使ってしまっているため股関節がそれ以上動くことができなくなります。動かなくなった股関節の代わりに腰や膝などをつかって身体を回転させようとするため腰が横にずれて打ち上げてしまったり、後ろに引くことでヘッドが外側に流れてボールの芯をとらえられずに曲がったりして不安定な状態になります。

また、「ゴルフ腰痛」のように、ケガや不調の原因にもなってしまいます。

 

股関節を正しい位置に置くこう

股関節を正しい状態に戻しすことが必要ですが、そのためにはまず股関節の動きを知ることが大切です。

関節が動いていないのが原因なので、筋力が足りないと勘違いして筋力アップのトレーニングをすると不必要な筋肉が発達し、筋肉のアンバランスが大きくなって余計に動きがぶれてしまうという悪循環が起きます。

 

股関節の動きをきちんと出すためには、股関節の周りの筋肉を効果的に使う必要があります。安定をさせる筋肉は鍛えてるのではなく、認識して動かせるようになることで機能する場合がほとんどです。

まずは筋肉の位置を知りそこが動くと身体がどうなるのかを知ることから始めてみましょう。

 

「内ももでしめる」は使っている筋肉が重要

下半身を安定させるために、「内ももでしめる」ように指導されたことはないですか。「内もも」というとついつい膝を内側にひねるようにしめてしまう方が多いのですが、これは間違い、かえって内股の原因になってしまいます。

 

膝を正面に向けたままで、真横より少しお尻側の筋肉(内転筋と言います)を使うのが正しい方法です。

内転筋は使っていないとなかなか意識ができない筋肉です。

ワイドスクワットという方法でポジションを確認してみましょう。

≪ワイドスクワットのやり方≫

  1. 肩幅の1.5倍から2倍程度の足幅でつま先を45度外側に向けて立ちます。
  2. 手を腰に当てて、骨盤をしっかり立てます。
  3. 相撲のしこふみのように上半身を少し立て気味にしたままゆっくりと腰を下げていきます。
  4. 太ももの裏内側に張りを感じたら、その部分を縮めるように意識しながら元の姿勢に戻ります。

この張りを感じた部位の一番内側が、内転筋になります。

使えていたでしょうか。もし、身体を下げるときに膝がつま先より内側に入るようであればケガの原因になるので、一度内もものあたりを拳で軽く刺激を入れてあげると動く場合があります。

それでも難しいようであれば、無理せずトレーナーに見てもらってください。

 

股関節の動きや内転筋などの筋肉は、思うように動かすことが難しい場所です。トレーナーさんなどに相談して動きを覚えた方が早く動かせるようになりますよ。