イメージと身体の動き

イメージする

ウォーキングのときに、みぞおちの辺りから脚が出ているように動かすと良いという話を聞いたことがないですか?

身体は、脳が持っているイメージに繋がって動きが変化します。

適切なイメージをすることで身体をより効果的に動かすことができますよ。

今回は、イメージと動きの関係についてです。

イメージは動きを制限する

例えば、上半身と下半身はどこで分けられるかと聞かれたら、あなたはどう応えますか?

正しい答えというのは特にないのですが、大体の人がおへそか腰から上と下を分けてイメージしていると思います。

そうすると、身体を曲げようとするときにおへそや腰から上を曲げようとします。

腰やへそから上を曲げる場合、背骨の腰部分を丸めるようにして身体が曲がるために頭や肋骨などの重さが腰の骨にかかりやすくなります。

また、骨盤はバランスを取ろうとして後傾しやすくなります。

この状態で身体を支えるような筋肉の動きが何度も繰り返されることによって、動きが身体に定着することになります。

そうすると、スクワットなどでも同じようにへそや腰から動こうとするため、脚の筋肉がうまく使えずに膝が内側に倒れたり、深く曲げられなかったり、腰が痛くなるなどの影響が出てきてしまいます。

このように、身体の動きのイメージが身体の動きの基点や方向に影響を与えることで、動きが制限されたり負荷が集中して身体を痛める原因になることもありますよ。

イメージを変えてみよう

ラットプルダウンでバーを引いている時、どんなイメージで身体は動いているでしょうか。

青い矢印のイメージですか?ピンクの矢印のイメージですか?

どのように筋肉を鍛えるのかで、どちらも正解ではあります。

ただ、青い矢印のようにバーを下げることを意識してしまうと体重をかけてウェイトを上げてしまうというエラー動作を起こすことがあります。

ウェイトが重くなると背中の筋肉だけでは引ききれないために、体重をかけてバーを押そうとして肩が上がったり、肘が内側に入れるなどして、なんとかバーを下げようとしてしまうのです。

背中の筋肉の動作は、どちらであっても引くという動作でしか鍛えられないのですが、下げるイメージが他の筋肉や重心移動を動員してバーを押さえるという動作に変わってしまうわけです。

同じ動きをピンクの矢印のイメージで行うと自然に肘が外側に出ていきます。肘で円を描こうとするとどうしても肘が外側に出ていかないとイメージ通りの動きができないためです。

このように同じ動作をする時でも、身体の動きのイメージを変えることでエラー動作を起きにくくすることができます。

筋肉をきちんと動かせればどのようなイメージでも筋肉の動きに意識がいきますが、筋肉の感覚がわかりにくいという方は、エラーが起こったときにはイメージを変えてみると感覚がわかりやすくなることがありますよ。

まとめ

身体のイメージで上手に身体をコントロールすることで、ボディラインなどの見え方も変化します。

ぜひ、イメージ色々変えて試してみてくださいね。