【素朴な疑問】美容院の洗髪台で腰が痛いのはなぜ?

洗髪台で髪を洗う

美容院の洗髪台で仰向けになると腰が痛いと感じる。

このようなお悩みを抱えている人は意外に多いようで、膝を立てたりクッションを置いたりして対応する美容院もあるようです。

今回は、痛くなる原因と予防です。

原因は固くなった筋肉

洗髪台の上で、仰向けに横になった状態になるとフラットな状態ではなく、頭が上で足先が下に下がった少し斜めの姿勢になりますよね。

お尻がある座面よりも足先のほうが下がっているために、お尻を視点にして足先が下がって股関節が伸びます。

股関節が伸びる最大角度は20度なので、骨盤に対して股関節が適切に伸びればこの小さな角度は身体に負担にはならないはずなのです。

ところが、日頃の姿勢などが原因でこの角度が腰に負担になる人がいます。

ハイヒールをよく履くけれど脚の筋力が弱かったり内巻き型のO脚の人は、太ももの前を使って立つクセがあります。

太ももの前の筋肉が頑張るとイラストのように骨盤を強く引っ張りやすく、股関節が適切に伸びなくなってしまいます。

そうすると常に股関節が少し曲がった状態で固定され、腰を使って上半身を起こすようになり反り腰になりやすくなります。

股関節が曲がった状態が普通になっているので、仰向けになっても股関節が伸びずに腰が浮いたような態勢になります。

結果、脚が下がると脚の重さで腰が持ち上がり反ったような状態になります。

上半身も洗髪のために下になるので、お尻を視点に腰を使って脚と上半身を支えるような態勢になってしまうわけです。

特に女性は髪が長い方が多いため、洗髪時間もかかります。

時間がかかるほど腰への負担は強くなるので、女性の方が腰に違和感を感じやすくなります。

改善方法として知られる膝を立てるという動作で腰が楽になるのは、膝を立てると股関節が曲がるため腰を引っ張っている筋肉が緩み腰の力が抜けるためです。

予防と改善

股関節が固くなることで腰に痛みが出てきてしまっている場合は、脚が下がった時に股関節で脚の重さを受け止められるように股関節が伸びやすくしておく必要があります。

太ももの前で支えている人は、まずは太ももの筋肉ともう一つ股関節を曲げる筋肉を緩める必要があります。

股関節を曲げる筋肉は、大腰筋と呼ばれ太ももの骨と腰の背骨を繋いでいます。

腸腰筋

筋肉が固くなっているということは長さが短くなっているということなので、脚に引っ張られて腰の背骨を持ち上げてしまうため、より強く腰を反らせてしまいます。

なので、この筋肉をしっかりと伸ばすようにしましょう。

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美容院だけでなく、日常でもこの筋肉が固くなることで腰の違和感を感じることもあります。

日頃から腰が重いとか怠いとか感じる人は、ぜひストレッチしてくださいね。

ただ、大腰筋のストレッチはちょっと難しいのでできれば、一度は整体師さんやトレーナーさんなど身体を理解している人に教わってからやることをおすすめします。

まとめ

腰の違和感は、下半身のねじれやズレと関係していることが多いんですよ。

腰だけにフォーカスを当てないで、下半身もしっかり改善してくださいね。