ハムストリングを感じてみよう

ハムストリングを触る女性

太ももの裏側にあるハムストリングという筋肉。

姿勢を安定させるためには大切な筋肉なのですが、使えていない人がわりと多い筋肉でもあります。

今回は、ハムストリングをしっかり感じるお話です。

なぜハムストリングを使えないのか

姿勢を安定させる筋肉は、ハムストリングやお尻、背骨周りの筋肉など基本的に背面にあります。

しかし、太ももの前の筋肉を強く使って立つ人は逆にハムストリングが使いにくくなっていることがあります。

太ももの前の筋肉が骨盤の上部が引っ張ってしまうので、股関節が伸び切らなくなっているためです。

股関節の状態比較

また、ハムストリングは股関節を伸ばす筋肉で、太ももの前の筋肉とは拮抗する関係にあります。

拮抗関係にある筋肉は、どちらかが力を発揮している時は、反対の筋肉は力を発揮できないという特性があります。

なので、立つ時に太ももの前の筋肉が張っている人はハムストリングが使えていない可能性があります。

他にも、股関節に体重をかけるような立ち方をする人も同じように使えていない場合があります。

ハムストリングを感じてみよう

ハムストリングを感じるためにはまず、ハムストリングがどこにどんな状態についているのかを知る必要があります。

ハムストリングは、骨盤と脛の骨をつなぐ筋肉です。

なので、膝を曲げるという動作をするとハムストリングが動くことになります。

しかし、太ももの前が強く働く人が立った状態では、膝を曲げる時に腰を反らすなどの代償動作をしてしまう可能性があります。

なので、うつ伏せなど脚に体重がかからない状態で動かすようにしてみましょう。

うつ伏せになることで、ハムストリングを触りながら動かすことがやりやすくなります。

感覚がわかりにくい筋肉は、できるだけ触りながら動かしてみましょう。

身体は触ることで、脳との関係性が強くなって動かしやすくなるんですよ。

しっかりと動かしてあげることで筋肉の動く感覚がわかるようになります。

しっかりと感じることができたら、椅子に座るなど膝を曲げた状態からハムストリングの動きを感じてハムストリングで上半身を起こすようなイメージで立ち上がっていきましょう。

前後方向ではなく上下方向の感覚で立ち上がることができれば、ハムストリングにうまく力が伝わっています。

もし、太ももの前の方が強く感じてしまう場合は、再び横になってハムストリングを動かすを繰り返してみましょう。

感覚がわかりにくい筋肉は、時間がかかるので焦らずにのんびりやるぐらいでちょうどいいですよ。

まとめ

使えているつもりでもあまり使えていない筋肉って割りとあったりします。

姿勢などが気になっている人は、ぜひ身体のバランスをチェックしてどこかに強い力がかかっていないか確認してみてくださいね。