【素朴な疑問】ストレッチで伸び感を感じないんです

ストレッチする女性

胸のストレッチをしているはずなのになぜか肩周りが引っ張られている気がする。

背中のトレーニングマシンのはずなのに腕が疲れてしまう。

そんな経験ないですか?同じ姿勢や動作なのになぜか効いている場所や感覚が違ってしまうことがあります。

今回は、人によって効果が変わってしまうというお話です。

身体の状態の差異

例えば、後ろで指を組んで行う胸のストレッチ

胸のストレッチ

胸の筋肉を伸ばすのですが、人によっていは肩が痛くなったり、背中に力が入って伸び感を全然感じられないなんてことがあります。

これは、身体の状態が違うことで起きます。

例えば腹圧が低くて肋骨が下がったタイプの猫背の人は、肋骨が締まってしまって胸を広げるという動作がうまくできないので、背中側の筋肉を使って無理に腕をひこうとして背中に力が入ってしまいます。

また、肩を巻き込んでしまっている人は腕の骨が通常の位置よりもズレていたりするので、肩周りに負荷がかかってしまうことは多くあります。

このように身体の状態が人によって異なるので、同じような動作をしているのに伸びなかったり痛みが出てしまうことになってしまいます。

怪我の原因にも

関節が不安定な人がバーベルやダンベルを使ったトレーニングをすると肩などの関節を痛めてしまうことがよくあります。

なので、初心者の方やトレーニング経験が少ない方には怪我をすることが少ないマシントレーニングを勧められることも多いと思います。

ただし、筋肉の付き方がなんだかイメージと違う程度であれば良いのですが、マシントレーニングであっても身体の状態によっては怪我の原因になります。

ウェイトを支えたり動かしたりする筋肉がうまく動いていないと、ウェイトの重さが上がっていくにつれて筋肉や関節の弱い部分に負荷が集中しやすくなるからです。

特に、肩関節や股関節などの関節部分は痛めやすく、関節を無理に安定させようとすると肘や手首に負担がかかるということもありますよ。

負担が集中する部分は他よりも疲労しやすく、小さな筋肉の場合も多いために使いすぎてしまって怪我につながってしまいます。

まずは身体を整えて

身体は人によって差異があることを理解した上でまずは身体を整えましょう。

特に運動経験がない、姿勢が悪い、身体にコリや張りがあるという方はすでに何らかの問題が身体に起きている可能性があるので要注意です。

ストレッチをして意図する筋肉などが伸びていれば問題ないですが、痛みなどを伴う場合などは他のストレッチを選択しましょう。

痛みを感じると効いていると勘違いしてしまう人もいますが、ストレッチは気持ちいいと感じる程度で充分ですよ。

特にSNSなどで紹介されているストレッチやトレーニングは、見た目の華やかさを意識したものも多くあります。

やってみたけどなんだか違うというときは、ご自分の感覚を信じてあげてくださいね。

トレーニングは最初はできるだけ、ジムのスタッフや専門家に動きや姿勢に問題ないかをチェックしてもらってくださいね。

まとめ

折角始めたストレッチやトレーニングで身体を痛めてしまっては本末転倒ですよね。

自分の身体をしっかり知って、効果的なストレッチやトレーニングをしてくださいね。