
【素朴な疑問】なんだか関節が安定しない
- 素朴な疑問
- 2022/12/09
- 2025/10/10


あなたも当てはまる?関節の不安感チェック!
- 階段の上り下りでちょっと不安を感じる
- 歩いていると、関節がグラッとする瞬間がある
- 長時間歩いたあと、膝や股関節まわりが疲れやすい
- 動かすときに「ん?」と違和感を覚えることがある
ひとつでも当てはまったら要注意!
これって実は、関節が正しく安定していないサインなんです。
知ってました?関節って6つの方向に動くんです
「関節は曲げ伸ばしするだけ」って思っていませんか?実は、関節はもっと複雑で優秀な仕組みを持っているんです。
屈曲と伸展

前に曲げる(屈曲)と、後ろに伸ばす(伸展)。
外転と内転

身体から離す(外転)と、近づける(内転)。
外旋と内旋

外側へひねる(外旋)と、内側へひねる(内旋)。
それぞれ対になる動きで合計で6方向に動ける構造になっています。この複雑な動きがあるからこそ、歩いたり、しゃがんだり、体をひねったりといった日常の動作をスムーズにこなせるんですね。
「ねじれ」は悪者じゃない!でも偏ると…
実は、関節は正常な可動域の範囲内でも「ねじれ」や微細なずれが起きています。これは関節が複数の動き(6方向)を持つため、動作中に骨同士がわずかに回旋やずれ動きを生じることが自然だからなんです。
たとえば膝では、歩くときや立ち上がるときなど膝を伸ばすときに自然な「ねじれ(回旋)」が起こります。

では、この複雑な関節の動きを支えているのは何でしょう?
関節の安定をコントロールしているのは「筋肉」です。
筋肉たちは関節をまたいで前後左右から支え合い、まるでオーケストラのように協調して関節をスッと安定させています。
でも、ちょっと想像してみてください…
一部の楽器(筋肉)が強すぎたり弱すぎたりすると、美しいハーモニーは崩れてしまいます。それと同じで、ねじれが一方向に偏ったり過剰になったりすると、まるで扉の蝶つがいが歪んでしまったように、関節は不安定になり、あの「スッと動けない」という違和感が生まれてしまうんですね。
関節の安定は筋肉だけでなく、靭帯との二人三脚によって守られています。
靭帯:骨と骨をつなぐ強いストラップ。過剰な動きにブレーキをかける”静かな守り役”
筋肉:伸び縮みしながら関節を包み込み、動作中に微調整してくれる”動きながら守る役”
この最強コンビが連携するからこそ、関節は安全に、しかも滑らかに動けるんです。どちらかが疲れてしまったり、バランスを崩したりすれば、関節の安定は一気に崩れてしまいます。
関節はひとりじゃない!つながりの不思議
「膝がグラッとする」と感じても、その原因が膝だけとは限らないって知っていましたか?
股関節が乱れれば膝に影響し、膝の不安定さは足首や腰にも広がります。関節はひとつずつ独立しているように見えて、実はドミノ倒しのようにつながっているんです。
だからこそ、全身のバランスを考えたケアが大切なんですね
今日からできる!優しい関節ケア
筋力強化とバランス改善
関節まわりの筋肉のアンバランスは、不安定感の原因になります。

インナーマッスルや体幹を意識した軽い運動から始めましょう。
🌟おすすめ
プランク・サイドプランクで体幹を安定させたり、ヒップリフトで股関節まわりを強化したり、バードドッグやクラムシェルでバランスを整えるのも効果的です。
関節を包み込むように支える力が少しずつ整ってきます。
柔軟性の改善
筋肉や靭帯の硬さは、関節の動きを制限し歪みを引き起こすことがあります。

適度なストレッチやモビリティエクササイズで柔軟性をキープしましょう。
🌟おすすめ
キャット&ドッグで背骨を動かしたり、ヒップサークルで股関節をほぐしたり、モビリティスクワットで下半身全体をダイナミックに使うのも有効です。
「気持ちいい」と感じる程度から始めてくださいね。
専門家への相談も大切な選択肢
セルフケアで改善できる部分もありますが、関節の不安定感は人によって原因が異なります。気になる症状が続く場合は、一度専門家にチェックしてもらいましょう。正しく見極めることが、安心して体を動かすための近道になります。
最後に…あなたの体は思っている以上に精密です
関節の不安定感は、ちょっとした「ねじれ」や筋肉のバランスの崩れから生まれます。
靭帯と筋肉の二人三脚、そして関節同士のつながり——私たちの体は思っている以上に精密で、そして美しい仕組みを持っています。
