
座りっぱなしで腰やお尻が重だるい…骨盤の関節、固まっていませんか?
- 心地よい身体のつくり方
- 2021/11/14
- 2025/11/04
こんなお悩みありませんか?
デスクワークや在宅勤務で、気づけば何時間も座りっぱなし。
立ち上がるときに「あれ、腰が…?」となること、ありませんか?
💭 こんな症状、当てはまっていませんか?
- 腰からお尻の奥に、重だるい感じや張り感がある
- 立ち上がるとき、最初の一歩に違和感がある
- 座っているほど、お尻が重くなる
- 朝、身体がこわばって動きにくい
- 柔らかいソファで休むと逆に違和感が強くなる
👉 ひとつでも当てはまったら、「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」が固まっているサインかもしれません。
骨盤には“動く関節”があります
骨盤は、背骨の下にある仙骨(図の青い部分)と寛骨(図のピンク色の部分)に分かれていて仙腸関節(図の重なった紫の部分)というわずかに動く関節”でつながっています。

座りっぱなしで腰が重くなるメカニズム
「座っているだけなのに、なんで腰がだるくなるの?」
その答えは、仙腸関節への圧力集中と筋肉のこわばりにあります。
固まるメカニズム
- Phase 01
長時間座りっぱなし

長時間同じ姿勢で座っていると、体重が仙骨と腸骨の接合部(仙腸関節)に一点集中します。 椅子に深く腰掛けた状態が続くと、この部分に圧力がかかり、関節周囲の組織が徐々に固まっていきます。
- Phase 02
お尻の筋肉が圧迫される

仙腸関節に体重がかかることで、大臀筋・中臀筋・ハムストリングス・梨状筋などのお尻の筋肉が押しつぶされ、血流が滞ります。 筋肉が硬直すると、関節の微細な動きも制限されてしまいます。
- Phase 03
骨盤まわりの筋肉が緊張

関節まわりの筋膜・靭帯が硬くなり、仙腸関節がロックされたように動かない状態に。 この段階になると、動き始めの違和感がだるさが出やすくなります。
🩺 これは戻らないの?
心配しなくて大丈夫!多くの場合、これは病的なものではなく、「動かさなかったこと」によって一時的に動きに制限がかかってしまっただけです。
🔁 「動かさない → 固まる → 動かすと重だるい」
という悪循環に入っているだけなので正しくケアすれば、また動き始めますよ。
かんたんセルフチェック
あなたの仙腸関節、固まっていませんか?
- 1日6時間以上座っている
- 立ち上がるときに「よいしょ」と言う
- 腰が重くてだるい感じが続く
- 姿勢が悪いと言われる
- 朝、身体がこわばっている
➡ 3つ以上当てはまったら、要注意!
仙腸関節まわりの組織が固まっている可能性があります。
腰の重だるさ解消!今日からできる仙腸関節ケア
難しいことは不要。
血流を回復させて「関節を再び動かす」ことがポイントです。
まずはこれだけ!1時間ごとに立ち上がる
座りっぱなしは、関節や筋肉のこわばりにつながります。
まずは1時間に一度、立ち上がって軽く身体を動かすことから始めましょう。腰を回したり、伸びをするだけでもOKです。
血流が促され、関節の動きがスムーズになり、筋肉のこわばりも和らぎます。
⏱️ポイント:「つい忘れちゃう…」という方は、スマホのリマインダー機能を使うのもおすすめですよ。オフィスでできる!ケア2選
オフィスでも簡単にできるケアをご紹介します
テニスボールほぐし

テニスボールをお尻の下に置き、体重をゆっくり預けてほぐすケアです。
「心地よい圧を感じる」場所を見つけて深呼吸しながら1〜2分。
深いコリがゆるみ、腰や脚がスッと軽くなります。🌟ポイント
しびれや強い違和感が出るほど押さないこと。終わったあとに脚を軽く動かすと、さらに血流が戻りやすくなります。膝抱えストレッチ

椅子に座ったまま片膝を胸に抱えて、骨盤まわりをゆるめるストレッチです。
3秒ほど抱えてゆっくり戻す動きを2〜3回。左右交互に行いましょう。
腿の付け根のつまる感じや、腰の重だるさがスッと楽になります。🌟ポイント
背筋を伸ばしたまま行うと効果アップ。呼吸を止めずにやさしく動かして◎おうちでケア:体幹の筋肉を目覚めさせる
仙腸関節をしっかり支えるには、体幹の深い筋肉(多裂筋・腹横筋・骨盤底筋)を働かせることが重要です。
ただし、「体幹トレ=つらい筋トレ」と思う必要はありません。むしろ大切なのは、やさしくスイッチを入れることです。
椅子や床に座ったまま、呼吸に合わせて骨盤を前後にゆっくり揺らすだけでもOK。小さな動きでも深層の筋肉は目覚め、腰の安定感や姿勢のラクさにつながります。
🌱 コツ:がんばりすぎず、丁寧に、ゆっくり行うこと。毎日1〜2分の習慣が、少しずつ変化を生みます。
「動かす」と身体は応えてくれる
座りっぱなしの生活は避けられません。
でも、ほんの少しの意識とケアで、身体の軽さは確実に変わります。
「あれ、今日は腰が軽いかも?」
そんな小さな変化を感じられたら、
それはあなたの身体からの“ありがとう”のサインです。
📌 本記事は医療的な診断や治療を目的としたものではありません。
長時間座ることによる身体の不調を、セルフケアで軽減するための情報をお伝えしています。
腰や脚に痺れや痛みなどの強い症状がある場合や、日常生活に支障がある場合は、 医療機関への相談をおすすめします。




