トレーニング中の怪我について

脊椎の模型

国民生活センターにパーソナルトレーニング中に怪我をしたという相談が5年間で105件寄せられたというニュースがありました。

神経損傷も…相談105件 パーソナル筋力トレーニング


国民生活センターによると、「パーソナルトレーナーの指示によるトレーニングで、腰にしびれや痛みが生じた」など、パーソナル筋力トレーニングでのけがや体調不良などに関する相談が、全国の消費生活センターに2022年2月末までのおよそ5年間で105件寄せられているという。

このうち4人に1人は、治療に1カ月以上を要し、中には神経や脊髄などを損傷した人もいるとしている。

FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/350181

5年間で105件は多いのかどうかはわかりませんが、相談していないという方もいると思いますので氷山の一角の数字だと考えられます。

今回はトレーニング中の怪我についてです。

突発的な事故はリスク管理が大切

トレーニングは、金属の塊を上げ下げしたりするわけですから落下などによって突発的に起こる怪我が一般的です。

ケーブルが切れたとか、急に力が抜けてしまったなどでウェイトが落ちてきて怪我をするという事故は起こりうるので、必ずセーフティを使うかトレーナーが補助するのが前提です。

いつも挙げている重さだからと言ってセーフティをしない人もいますが、何が起こるかはわからないので必ずセーフティをつけるようにしてくださいね。

また、スクワットやデッドリフトなどの腰に負担がかかる可能性があるような種目をする場合は、ベルトを使って腹圧を補助するなどの予防策を取ることが必要です。

ニュースで言われている腰のしびれや痛みは、たぶんこのスクワットやデッドリフトでフォームが悪かったか、支えられない重さを持ったことが原因ではないかと考えられます。

初心者の方にマシントレーニングをオススメするのはこのような突発的な怪我がフリーウェイトに比べると起こりにくいということもあります。

このように事故のリスクを前提として予防策を取る必要があります。

トレーナーがいる場合は、その日の体調を必ず相談するようにしてください。

調子が悪ければ、ウェイトを下げたり、状態をチェックしながらメニューを進めるなどの対応をしてくれますよ。

蓄積型の怪我のリスク

突発的な怪我は、その瞬間に起こるのですぐにトレーニングが原因だとわかりますが、蓄積によって起こる怪我は原因がわかりにくい特徴があります。

例えば、スクワットをする時にいつも膝が内側に倒れてしまうニーインと呼ばれる状態でトレーニングをしていると膝の内側に負荷が蓄積していきます。

筋力で支えられる間は良いのですが、ウェイトが上がっていくと筋力が負荷に負けてしまったり、負荷が蓄積してしまって関節に負担がかかって痛めてしまうことがあります。

このような蓄積型の怪我は、そのタイミングで痛みが出る場合もあれば日常の中で何らかの違和感を感じ始めるという場合もあります。

このような場合は、身体の状態を修正しないとトレーニングを続けることでリスクが増大してしまうことになってしまいます。

身体の状態は、ご自身ではなかなか気づきにくいのでぜひ調整などをしてもらってくださいね。

蓄積型の怪我は、マシントレーニングでも起こり得るので注意が必要ですよ。

まとめ

怪我を防止するためにトレーナーをつけているという人も多くいると思います。

目視で危険だと判断したりして止めることもありますが、外見からはわからないこともあります。

体調や状態について気になることがあれば、遠慮なく伝えたり相談するようにしてくださいね。

こんなことをと気にする方もいますが、気にせず伝えてくださいね。