身体の動かし方を変えて、毎日を楽しく、未来を豊かに | スタジオ菴
なぜ、良い姿勢を意識してもすぐに戻ってしまうの?

なぜ、良い姿勢を意識してもすぐに戻ってしまうの?

モトちゃん
モトちゃん
ヒデ隊長、姿勢を気をつけてるのに、すぐ元に戻っちゃうんです…
ヒデ隊長
ヒデ隊長
それはね、身体じゃなくて“脳の地図”が、今の姿勢を正しいって覚えているからなんだよ。

最近、鏡の前で背すじを伸ばしても、気がつくとまた元の姿勢に。

「私、意識が足りないのかな…」

そんなふうに自分を責めてしまうこと、ありませんか。

でも、それはあなたの意志の問題ではないんです。

脳の中にある”身体の地図”が、今の姿勢を「これが正しい」と覚えてしまっているから。

その地図を少しずつ更新していくだけで、無理なく姿勢は変わっていきます。

脳の中には、身体の地図がある

私たちが身体を動かすとき、ひとつひとつの筋肉を意識しているわけではありません。

脳の中には
「自分の身体はこのくらいの大きさで、こういう形」
という地図のような情報があって、それをもとに動きを組み立てています。

脳の中の「身体の地図」によって姿勢や動きがコントロールされていることを示すイラスト
脳の中には「自分の身体の地図」があるんだ。
たとえるなら、カーナビやスマホの地図アプリのようなもの。

目をつぶっても手足の場所がわかるのも、
狭いところで自然と肩をすぼめられるのも、
この地図のおかげなんだよ。
ヒデ隊長

脳はこの地図を頼りに、
「ここに腕を伸ばそう」
「この位置で立とう」
と、無意識に指令を出しています。

ところが、この地図がズレていると、正しい姿勢をとっているつもりでも、脳は「なんだか違う」「不安定だ」と感じてしまうんです。

そして、違和感を消そうとして、元の姿勢に戻そうとする。

これが、意識しても姿勢が戻ってしまう理由です。

地図は、日常のクセで少しずつズレていく

この身体の地図は、生まれつき決まっているものではありません。

身体の地図は、日常のちょっとしたクセで少しずつズレていきます。
たとえば、こんな場面です。

寒さで丸まる姿勢が「普通」になる

寒さで肩をすくめ背中を丸めている女性のイラスト

寒いと自然に肩をすくめて、身体を丸めてしまいますよね。 その姿勢が何ヶ月も続くと、脳は「丸まった姿勢が普通」と覚えてしまいます。 気づかないうちに、身体の地図が書き換えられていくのです。

画面の位置で「正面」がズレる

パソコン画面が右にあり顔をひねって作業する女性のイラスト

パソコンの画面がいつも右側にあると、 脳の中の地図も「右を向いた状態が正面」だと認識してしまいます。 本人はまっすぐのつもりでも、実際にはねじれた姿勢が習慣になります。

片足重心が「まっすぐ」になる

左足に体重をかけて立っている女性のイラスト

いつも片足に体重をかけて立っていると、 脳は「傾いた状態=まっすぐ」と記憶していきます。 バランスのズレが、姿勢の戻りやすさにつながります。

ちょこっと補足

この「身体の地図」は、専門用語では「ボディスキーマ」と呼ばれ、リハビリの現場でも使われている脳の働きです。

こうして出来上がったズレた地図をもとに身体を動かすと、鏡で見てまっすぐな姿勢をとっても脳はそれを「傾いている」「おかしい」と感じてしまいます。

そして、違和感を消そうとして元の姿勢に戻そうとするのです。

なぜ、ゆっくり整える必要があるのか

「じゃあ、ずっと良い姿勢を頑張ればいいの?」

そう思うかもしれません。

でも、答えは違います。

骨折やケガのリハビリが、1日で終わらないのと同じように、脳の地図も一気には書き換えられません。

急に変えようとすると、脳はそれを「危険」や「不安」と感じてしまいます。

だから必要なのは、小さな動きを、繰り返し体験させること。

それを脳が「新しい普通」として覚えていくことで、少しずつ姿勢が変わっていきます。

今日からできる簡単ボディマッピング

大切なのは、今の姿勢を無理に直そうとすることではありません。

「正しい位置を思い出す練習」をしていきましょう。

1回で劇的に変えるよりも、「1日20秒 × こまめに」の方が、脳は新しい姿勢を覚えやすくなります。

では、実際に肩の動きを変えていく体操をしてみましょう

  • STEP 01
    鎖骨を触って、肩を前後に動かす
    (10秒)
    鎖骨に手を当てて肩を前後に動かす女性のイラスト

    ・片手で反対側の鎖骨〜肩先にやさしく触れます
    ・触ったまま、肩を前 → 後ろへゆっくり動かします(3〜5回)

    ポイントは「鎖骨」から「肩甲骨」が動いているのを感じること。

    「ここから動いているんだ」と、身体の感覚をなぞるように感じてみましょう。

  • STEP 02
    鎖骨を触って、肩をくるっと回す
    (10秒)
    鎖骨を触ったまま肩を円を描くように回す女性のイラスト

    ・同じ位置を触ったまま、鎖骨を中心に肩から腕全体で肘で大きな円を描くように回します
    ・前まわし → 後ろまわし(それぞれ3〜5回)

    触っている部分から動かすことで「どの辺りの筋肉が動いているのか」を、感じてみましょう。

がんばるエクササイズではなく、”体のナビをアップデートするスイッチ”を押す、そんなイメージです。

「今、身体のどこが動いているか」
「どのあたりの筋肉を使っているか」
と意識を向けるだけ。

この小さな積み重ねが脳の地図を少しずつ更新し、自然に姿勢を整える近道になります。

まとめ:姿勢は「脳の地図」から変わっていく

この小さな積み重ねが、脳の地図を少しずつ更新し、自然に姿勢を整える近道になります。

つまり大切なのは、
「正しい姿勢を作ること」ではなく、
「正しい位置を思い出すこと」。

姿勢は、意志や根性で変えるものではありません。
脳と身体の感覚を、もう一度つなぎ直すことで、無理なく、自然に整っていくものなのです。

今日は1ミリ変われば十分。

焦らず、比べず、あなたのペースで身体と向き合っていきましょう。

日常でちょっと気になったこと、
気軽に聞いてくださいね。

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モトちゃん