反動をつけていませんか?
- トレーニング
- 2022/04/03
- 2022/04/03
トレーニングでウェイトが上がらないからと、反動をつけてしまってませんか?
今回は、トレーニングのテクニックとしての反動です。
原則は反動を使わない
例えば、アームカールをする時に腕を少し後ろに引いてから上げたり、立っていれば膝の屈伸運動を組み合わせるなどのいわゆる”反動”を使ってウェイトを上げているところを見かけたりします。
これらは、ズルやインチキと意味する「チート」という言葉から「チーティング」と呼ばれ、本来の筋肥大を目的としたトレーニングとしてはNGです。
なぜなら、反動を使うことによって本来の筋肉の出せる力以上のウェイトを扱えてしまうからです。
ウェイトは重ければ重いほど良いという人もいますが、本来筋肉がコントロールできない重さだからこそ反動を使わないと挙げられないので、今の筋力に合わないウェイトということになります。
反動をつけて持ち上げた場合、ウェイトをコントロールできないためゆっくりと下ろすことができずに急激に関節が引っ張られたりすると関節部分に負荷がかかって怪我の原因になりかねません。
また、腹筋などで上半身を起こすために腰を反らせて回数をやってしまうのも同じで、腰を痛めてしまう原因になってしまいます。
このように、コントロールができない重さや疲労してできない回数以上をすることは、怪我を誘発する可能性が高くなってしまいます。
テクニックとしてのチーティング
原則は反動は使わないほうが良いのですが、テクニックとして反動を使う場合もあります。
筋肉は、縮むとき(短縮性収縮)よりも伸ばされる(伸張性収縮)ときのほうが出せる力の大きさが大きいという特徴があります。
アームカールを例に取ると、肘を曲げるときよりも肘が重さで伸ばされるのを支えているときのほうがより大きな力を発揮しています。
つまり、曲げる時よりも伸ばす時のほうがより重いウェイトを扱えるということです。
この特徴を使って曲げる時に反動をつけて伸ばす時にゆっくりとコントロールできるウェイトで負荷をかけるという方法があります。
また、途中で疲労して曲げられなくなっても、ゆっくりコントロールして伸ばすことができるのであれば、数回だけ反動をつけるという方法もあります。
このようにチーティングは、筋肉をしっかりと追い込むというテクニックなのですが、1つ注意があります。
伸張性収縮は、発揮できる力が強い代わりに筋肉へのダメージも大きいのです。
なので、毎回々このテクニックを使って追い込んでしまうとやはり怪我をすることになってしまいます。
あくまで、一時的に使用するテクニックだと理解しておいてくださいね。
まとめ
ウェイトや回数にこだわってしまうと間違ったトレーニングを行ってしまう場合があります。
10回やることが目的ではなく、筋肉をしっかり追い込むことが目的なので目的を間違えないようにしてくださいね!