
【素朴な疑問】体幹ってそもそもどこですか?
- 素朴な疑問
- 2023/03/24
- 2025/06/30


そもそも「体幹」って、どこを指すの?
体幹と聞くと、「なんだか難しそう」とか「お腹の筋肉を鍛える、あのキツいトレーニングのこと?」なんてイメージがあるかもしれませんね。でも、実はとってもシンプル。
【知っておきたい「体幹」の二つの顔】
体の「幹(みき)」、つまり胴体全体
体幹は、頭を支え、腕や足を動かすための大切な土台。背骨を中心に、お腹、背中、そしてお尻の筋肉まで。まさに「身体の幹(みき)」の部分ですね。
「天然のコルセット」!お腹の奥のインナーユニット
こちらは、さらに身体の内側。横隔膜(呼吸に使う筋肉)、お腹の深いところにある腹横筋、背骨を支える多裂筋、そして骨盤の底にある骨盤底筋群に囲まれた部分。

なぜ、体幹が大切なの?
では、なぜこの「体幹」が、私たちの不調と深く関わっているのでしょう?日常のあるあるから考えてみましょう!

体幹が弱いと座っているうちに骨盤が後ろに倒れて、背中が丸まってしまい、肩こりや腰痛の原因に。
体幹がしっかりしていると背骨を自然に支えてくれるので、美しい姿勢が楽にキープできるんです。

体幹が弱いと、無意識に猫背になったり、首元が偏ったりして、写真映りが残念なことに。
体幹がしっかりしていると自然に美しい立ち姿勢がキープできて、写真映りもぐっとアップします。
【簡単セルフチェック】あなたの体幹大丈夫?
- 立ち仕事が続くと腰がだるくなる
- 重い荷物を持つとき、腰に不安を感じる
- 階段で手すりがないと不安になることがある
- お腹がぽっこり出ている気がする
- 片足で立って靴下を履けない
ひとつでも当てはまったら、あなたの体幹が「もう少し助けてほしいな」と伝えているサインかもしれませんね。
体幹が少し弱いと、身体は無意識のうちに無理な姿勢でバランスを取ろうとしてしまいます。すると、本来負担がかからないはずの肩や腰、関節にギュッと力が入り、それが慢性的な不調やだるさに繋がってしまうんです。
今すぐできる!やさしい体幹ケア
「体幹トレーニング」と聞くと、テレビで見るようなプランクのポーズを「何秒キープ!」といった、ちょっぴりハードなイメージがあるかもしれませんね。もちろんそれも大切なトレーニングの一つです。
でも、私たちが大切にしているのは、「本来の身体の使い方を思い出し、上手に動かせるようになる」という、もっと優しく心地よい感覚なんです。特に、先ほどの“天然のコルセット”である「コア」の筋肉は、激しく鍛え上げるというより、「繊細に意識して、きちんと目覚めさせる」ことがとても大切。まるで、忘れていた身体のスイッチをそっと押してあげるようなイメージです。
呼吸で体幹を目覚めさせる「ふわり呼吸」
実は、体幹の筋肉の多くは呼吸に関わっています。特別な運動をしなくても、呼吸を意識するだけで体幹は活性化できるんです。
- 仰向けに寝ます。
- 鼻からゆっくり息を吸い込んでお腹全体が膨らむのを感じます。
- 口から細く長く息を吐きながらお腹全体が凹むのを意識しましょう。
- ゆっくり呼吸を5~10回繰り返します。


日常動作に「体幹意識」をプラス
特別な時間を作らなくても、普段の動作を少し意識するだけで体幹トレーニングになります。
こんなとき意識してみよう
- 立ち上がるとき:お腹を軽く凹ませて、すっと立つ
- 歩くとき:おへその下あたりを意識して、軽やかに歩く
- 荷物を持つとき:お腹に力を入れてから持ち上げる
最後に…体幹は「特別なもの」じゃない、「日常の土台」
「体幹」は、私たちの身体を内側から支え、日々の動きをスムーズにする、まるで縁の下の力持ちのような存在です。
でも、特別なトレーニングをしなくても日常生活の中で意識するだけで十分育てることができるんです。
呼吸も姿勢も動きも、体幹が整うと自然に変わっていきます。
体幹が整うと、こんな嬉しい変化が
- 姿勢が美しくなる:背筋がすっと伸びて、5歳若く見える
- 肩こり・腰痛が軽減:身体の負担が分散される
- 疲れにくくなる:効率的に身体を使えるように
- ぽっこりお腹がすっきり:天然のコルセット効果
- 代謝アップ:筋肉量が増えて、太りにくい体質に
「ハードな運動はちょっと…」という方も、呼吸や姿勢を意識することから始めてみませんか?
それだけで、長年感じていた不調やだるさが、すっと軽くなり、毎日がもっと快適になるかもしれませんよ。