それ大丈夫?知らぬ間に身体を歪める画面の位置

モニターを見る女性

作業しやすいようにパソコンのディスプレイを少し横に置いたり2台並べたり、また何か作業をしている時にテレビを見たりなど、身体の正面以外に画面を置いていませんか。

実は、それ身体を歪める原因になります。

今日は、画面配置で起こる身体の歪みについてです。

背骨の可動域

画面の位置によって身体が歪む原因は、背骨の動きにあります。

背骨は、骨盤にある仙骨から上に腰椎、胸椎、頚椎と24個の椎骨と呼ばれる骨でできています。

背骨

複数の骨で構成されているので、前後左右や回旋と柔軟に動かせるわけです。

特に、頚椎と腰椎は、胸椎のように肋骨が付いていないため可動域も大きくなっています。

頚椎は、左右にそれぞれ60度、腰椎は40度、左右にひねることができます。

頚椎については、構造上頭蓋骨と首の部分にある第1頚椎と第2頚椎がもっとも動きが大きく50%がこの部分で行われています。

なぜ、背骨の可動域が問題になってくるかというと可動域があるということは、その部分だけを動かすことで頭の位置を変えたり、身体の方向を変えたりできるということです。

つまり、パソコンの画面が正面よりも少し左右どちらかに偏っている場合、首だけを画面方向に回して身体は正面を向いているという状態になれるということなんですよ。

継続することで歪みが起こる

では、なぜ歪みになるのでしょうか。

例えば、首が左を向く時には首周りの左側の筋肉は縮み右側の筋肉は伸びます。

この動作が一瞬であれば良いのですが、作業に集中しているとずっと同じ体勢でいることになります。

長時間同じ体勢でいると筋肉は次第に疲れてハリや凝りが発生してきます。

最初のうちは、そのような筋肉の異常を感じてはいるはずなんです。

しかし、毎日同じ体勢でいると次第に身体にとって”首を左に捻っている状態”が当たり前になってきてしまいます。

そうすると首や肩が凝っているけれど、ねじれが生じているとは感じなくなってしまうわけです。

”ひねっている状態が当たり前になっている”と身体の状態を修正した時に殆どの人が体験するのですが、正面を向いている状態に違和感を感じてしまうのです。

”ひねっている状態が当たり前になっている”ので、本来正面である位置は右を向いている感覚になってしまうというわけです。

さらに、首だけがずっと左を向いている状態では身体は支えきれないため、肩から下の部分でもその歪みを調整しようとします。

そうすると、肩甲骨が上がったり、肩が巻き込んだり、骨盤をひねったりと身体の色々な部分で微調整のために引っ張り合ってバランスをとっていくことになるんですよ。

そうやって最終的に身体全体が歪んでいくことになっていくというわけなんですね。

また、ノートパソコンやスマホなど首を下に向けるような位置関係でも、同じようにねじれを引き起こすので注意してくださいね。

まとめ

毎日何気なく見ている画面の位置が、肩こりだけでなく腰痛を引き起こしていることもあります。

なるべくねじれなどが起きないように身体の正面に画面を置くようにしてくださいね。