呼吸が浅い気がするけど病気なの?
- 素朴な疑問
- 2026/03/19
- 2026/03/19


「呼吸が浅い気がする」
そう感じている人は、意外と少なくありません。
こんな感覚はないですか?
- ヨガで「8秒かけて吐いて」と言われても、すぐに吐き切れてしまう
- 深呼吸しても、胸のあたりに詰まった感じがある
- 息苦しくて検査に行ったら「異常なし」と言われた
そのモヤモヤ、実は肺よりも「肋骨と筋肉」が関係していることが多いんです。
肺は、自分では動けない
少し意外かもしれませんが、実は肺は自分で膨らんだり萎んだりできません。
肺のまわりには、肋骨や背骨、そして横隔膜に囲まれた「胸の空間」があります。
この空間は、専門的には胸郭(きょうかく)と呼ばれています。
呼吸のたびに、この空間が広がったり戻ったりすることで、肺も一緒に動いています。
動きの中心は「横隔膜」
この動きの主役は、横隔膜という筋肉です。
横隔膜が下がると胸の空間が広がり、肺もそれに合わせて広がって、空気が入ってきます。
腹式呼吸でお腹が膨らむのも、横隔膜が下がって内臓を押し出しているから。
「お腹に息が入っている」のではなく、横隔膜がしっかり動いた結果なんですよ。

姿勢が崩れると、動きが小さくなる
長年のデスクワークやスマホ姿勢で体が前かがみになると、胸まわりやお腹まわりの筋肉がだんだん硬くなっていきます。
横隔膜も圧迫されたりして動きにくくなり、胸の空間が広がりにくくなります。
胸の空間が小さくなるぶん、空気も入りにくくなって、「呼吸が浅い」と感じやすくなります。
特に問題なのは「戻りにくさ」
さきほどの図のように、呼吸は、胸の空間が「広がる→戻る」を繰り返している動きなんです。
でも、肋骨まわりが硬くなると、この“戻る”動きが小さくなってしまいます。
胸が一度しっかり戻らないと、次に広がるための空間が作れません。
その状態で吸おうとしても、
空気が入るための空間が作れず、入り場がない。
呼吸は、空気を頑張って入れるものではなく、胸の動きに合わせて自然と出入りしているもの。
だからこそ、「戻りやすい状態を作ること」が大切なんです。
そのために、肋骨まわりを少しゆるめてみましょう。
今日からできる、肋骨メンテナンス
難しいことをする必要はありません。
まずは、肋骨が動きやすい状態を作ることから始めてみましょう。
まずは呼吸の動きをチェック
ここで一度、確認してみましょう。椅子に座ったまま、脇腹(肋骨の外側)にそっと手を当てて深呼吸してみてください。
吸ったとき、手が外側に動く感覚はありますか?左右どちらかだけ動く、またはあまり動かないという方は、肋骨まわりがいつもより固めになっているサインかもしれません。
肋骨さすり|温めるように、なでるだけ
脇腹から肋骨の間を、手のひらでやさしく5〜6回さすります。
圧をかける必要はありません。ただ、温めるようにやさしくなでるだけで大丈夫です。
呼吸を続けながら行うと、胸まわりが少しやわらかくなる感じが出てくることがあります。
バンザイ呼吸|腕を上げ空間を作る
両腕をゆっくりバンザイしながら息を吸い、腕を下ろしながら吐きます。
腕を上げることで肋骨が引き上げられ、空気の入る空間が広がります。
3回だけ、ゆっくりどうぞ。頑張って吸おうとしなくて大丈夫です。
胸の空間を広げてあげれば、空気は自然と入ってきます。それを待つだけで大丈夫です。
呼吸が浅いと感じたら、肋骨を思い出してみてください
身体は、年齢よりも「使われ方」に正直です。
8秒吐けなかったのは、肺が弱いわけでも、年齢のせいでもなく、
肋骨というカゴが少し疲れて固まっていただけかもしれません。
呼吸が浅いと感じたとき、「もっと吸わなきゃ」と頑張る必要はありません。
そんなときは、肋骨まわりを少しゆるめてあげるだけでも、呼吸は意外と変わってくるものですよ。
今回紹介した肋骨メンテナンスも、呼吸が浅いと感じたときに思い出してみてくださいね。
なぜ姿勢が悪いと呼吸が浅くなるのですか?
長時間のデスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、胸やお腹まわりの筋肉が硬くなります。また、横隔膜が圧迫されて動きにくくなり、胸の空間が広がりにくくなるため、空気が入りにくくなります。
腹式呼吸でお腹が膨らむのはなぜですか?
お腹に直接息が入っているわけではありません。呼吸の主役である横隔膜が下がることで内臓が押し出され、お腹が膨らむんです。
呼吸を深くするにはどうすればいいですか?
「もっと吸おう」と頑張るより、まず肋骨まわりをゆるめることが大切です。肺を包んでいる空間が柔軟に動くようになれば、自然と呼吸が深くなりますよ。
腹式呼吸では、この動きがポイントなんだ。