歩き方でこんなに違う身体の動き
2022/01/28トレーニングは毎日の積み重ねで筋肉が発達したり、身体が作られていきます。
特に、”立つ”、”歩く”、”走る”などの日常の行動は、身体のボディラインに大きく影響しているということを何度はお話していますよね。
今回は、歩くということに焦点を当てて、歩き方で身体にどんな変化が出てくるのかというお話です。
どこから歩いていますか
歩く時、どこから歩いてますか。
突然聞かれるとちょっと困惑してしまいますよね。
実は、移動の基点がどこにあるかで力の方向や使っている筋肉が変わってしまうんです。
下のイラスト見てくてください。

身体のどの部位を中心に使っているかで力の方向や使われる筋肉、移動の基点を表しています。
ここまで明確に分かれているというよりは、どちらかというと右寄りの歩き方とか左寄りの歩き方という感じが一般的です。
しかし、ほぼ右側の歩き方をしている人もいます。反張膝(立っている時膝よりも太ももが前に倒れる状態)で、太ももの前が大きく発達している人です。
右の歩き方は。行進のように太ももを持ち上げて後ろの脚の膝を基点にして、太ももで脚を前に押し出すようにして歩きます。
この歩き方では、常に太ももの前が緊張して収縮し下に踏み込むようにして力を伝えるので、効率が悪く疲れやすくなります。
また、お尻や腿裏の筋肉がほとんど動かないためにお尻がのっぺりして反り腰を誘発しやすくなります。
対して、左はの歩き方は爪先で押すように力が伝わるので、腿裏やお尻の筋肉の力が骨盤から背骨につたわり腰からみぞおちに辺りから身体を押し出すような動きになります。
背面の筋肉であるお尻と腿裏の筋肉を使うため発達してヒップが上がり太ももの前はあまり使われないためにそこまで発達しません。
歩くという動作だけで、ここまで脚の形に影響が出てくるわけです。
歩き方を変えてみよう
太ももの前や膝が気になる、反り腰やのっぺりしたお尻をなんとかしたいという方は、まずはご自身がどんな風に歩いているかを気にしてみてください。
お尻を意識しているとか、みぞおちから歩くようにしているという方でも、膝を基点に身体を動かしている方は意外に多くいます。
例えば、サンダルなど踵のないタイプの靴を脱げないように爪先を引っ掛けて持ち上げるようにして歩くと膝を上げるクセがつくので、気づかないうちに足上げ歩行をしているなんてことになりがちです。
できるだけ脱げる心配のない靴を履いてしっかり後ろの脚で蹴るように歩いてみてください。
最初は、なかなかうまくいかないかも知れないので、歩く練習のためのウォーキングをしてもらうと良いですよ。
意識しやすいようにみぞおちなどに手を当てて、そこから脚を前に振り出すようにしなが後ろの脚でしっかり蹴ってみましょう。
イメージはスキップの感じです。
お尻や腿裏の筋肉が動いているのを感じたら、あとは日常でもその歩き方を意識するようにしてみてくださいね。
毎日の積み重ねが変われば、別にお尻や腿裏の筋トレするより効果が出やすいですよ。
まとめ
歩き方についてすこし深くお話してみましたが、イメージはつかめたでしょうか。
毎日の動きが変わることで、身体の変化がでやすくなります。最初は、少しギクシャクするかも知れませんが、頑張ってチャレンジしてみてくださいね。