体重がかかっているのはどこ?

スポーツするカエル

ゴルフやテニスなどのスポーツの時、どの時点でどこに体重がかかっているかを気にしたことはありますか?

股関節の動きが悪い、肩が上がらない、手投げや手打ちになるという時、本当は、体重移動ができていないことが原因だったなんてことも。

今回は、体重移動についてのお話です。

スポーツの体重移動

例えば、ゴルフをする時テイクバックからインパクトの瞬間、振り切った後の3箇所ではそれぞれ体重の位置が変化しています。

野球で投手が投げる時も、振りかぶってから投げきるまでに体重の位置は変化します。

この体重の位置が適切な場所にないと身体の軸がぶれてしまって変なところに力が入ったり、動く上半身を支えられないために、肩から先だけがうごいてしまういわゆる手投げなどになってしまうわけです。

野球は、まだ脚を上げて前に出すなど全体の動きの中で脚の動きも起こるため体重移動がわかりやすいのですが、ゴルフの場合は両足は常に同じ位置にあるうえにそこまで大きな動きではないため体重移動がうまくいっていないという人が多いですね。

そのため、うまくコントロールができずに、上半身がブレるなどの原因になってしまうわけです。

軸と体重

なぜ、体重の位置が関係するのでしょうか。

立っているときの力の方向

イラストのように普通に立っている状態では、体重による力の方向は骨盤の中心から脚の間にあります。

骨盤の位置を横にスライドしてみるとどうなるでしょうか。

右側は、骨盤を水平に動かすために少し股関節の回旋運動が入っている状態です。

左側は、膝の動きだけで骨盤をずらそうとした状態です。

股関節の動きが伴うと力の方向は、地面に垂直の状態のままで移動して移動側の脚に真っ直ぐかかります。

股関節の動きを伴わずに膝や足首の動きだけで動かそうとすると骨盤が倒れやすくなり、力は膝の内側から反対側の脚にかかります。

骨盤が倒れてしまうと骨盤の上にある背骨も一緒に倒れてしまうために軸が傾き、腰をねじったり、脇腹を開くなど背骨を真っ直ぐにしようとして、他の筋肉や骨の動きが発生します。

そうすると、不必要な筋肉や関節の動きによって本来使うべき筋肉が制限を受けたり、関節にロックがかかって動きが悪くなってしまうわけです。

なので、どうしても身体の動きが悪く感じたらまずは、どこに体重が乗って軸がどうなっているのかを意識してみてください。

まとめ

どうしても動きのポイントになる手や腕、背中や腰などに意識が向きがちですが、そもそもの土台が崩れていると連鎖的に動きが悪くなります。

ぜひ、土台となる骨盤の動きにも目を向けてみてくださいね。