【素朴な疑問】身体にはリュックの方が良いですか

リュックサックを背負う男性

肩がけのかばんなどは片側だけに負荷がかかるため身体が傾きやすいので、リュックなど両肩に均等に負荷がかかるものを選んだほうが良いというお話を聞いたことないですか?

確かに、リュックは両肩に重さがかかるのですが身体に合っていないとかえって姿勢を歪める原因になります。

今回は、身体に合わないものが身体に起こす影響についてのお話です。

身体以外の負荷

荷物を持つということは身体に対して身体以外の負荷がかかることになります。

例えば肩がけや片手持ちのかばんの場合、身体の片方だけに負荷がかかります。

そうするとその負荷を支えるための上方向の力を発揮する必要が出てくるため、片側だけが持ち上がったり肩を巻き込んだりという身体のねじれが起こりやすくなります。

片側だけに持ち上げる力が発生すると身体は傾こうとして身体の歪みの原因になるため、できれば左右均等に負荷がかかるようなかばんの方が身体は歪みにくいと言えますね。

しかし、両方に同じ力がかかっていれば問題がないのでしょうか。

リュックサックの重心が問題

リュックサックを片側だけにかけている場合は、残念ながら肩がけのかばんと同じように片側だけに負荷がかかるので、負荷を均等にするという目的においては意味がありませんね。

歪まないためにリュックサックを選んで、両肩にかけている場合は両肩に対して同時に負荷がかかることになります。

確かにこれであれば片側だけを持ち上げたりする必要がないから問題ないように思えますよね。

この時大切なのは、リュックサックの重心がどこにあるかが問題になってきます。

画像のようにリュックのベルト部分の長さが身体に合っていないとリュックは後ろ側に大きく下がります。

そうするとリュックの重心は、身体から遠ざかっていくことになります。

身体からリュックが離れるほどに負荷を支える力の方向は、真上ではなく斜め前の方向に引っ張る力になってしまいます。

リュックのベルト部分が長くなるほど、リュックの重心は身体から離れていくのでより強く前に引っ張ることになってしまいます。

つまり、ストレートネックのように頭を前に突き出したり、猫背にしてバランスを取ろうとすることになってしまうわけです。

このようにリュックサックは身体にしっかりフィットしていないと、左右差はなくなるのですが前後の動きが出てきてしまうのです。

荷物の重さが増えるほどこの傾向は強くなるため、大きな荷物になるほど身体にしっかりフィットしてバランスをとれるようなリュックサックを選ぶことがとても大切になりますよ。

まとめ

身体のためにと選択したことがかえって身体に負担をかけてしまうことはよくあります。

最近は、人間工学に基づいて作られたものを多くなってきているので、デザインや価格以外に身体へのフィット感などもしっかりチェックして選んでみてくださいね。