【素朴な疑問】あぐらがかけない
- 素朴な疑問
- 2021/12/26
- 2021/12/26
座禅や瞑想が注目されて「あぐらをかく」機会が増えたという人もいるかもしれません。
でも、あぐらをかくとひっくり返ってしまう。あぐらをかく時に膝が持ち上がってしまって落ち着けないという悩みを聞くことがあります。
身体が硬いことが原因だと思っている方もいるのですが、実は別の理由でできない人もいます。
今日は、あぐらのお話です。
筋肉の硬さが原因の場合
あぐらをかく動作の時には、股関節は曲がって開いた状態になります。
この時に骨盤が立っていれば問題ないのですが、ひっくり返るという人は、骨盤が後傾してしまっています。
あぐらで骨盤が後傾する時に関係してくるのはお尻の筋肉です。
椅子の背もたれなどにより掛かるようにして座るクセがある人は、お尻の筋肉が硬くなっている可能性があります。
硬くなったお尻の筋肉が骨盤を引っ張ってしまうため、骨盤が後傾して後ろに倒れてしまうわけです。
また、内ももが張ってしまうという人は、坐骨などの骨盤について脚を閉じようとする筋肉である内転筋が原因の可能性があります。
内転筋が硬いと股関節が開きにくくなるために、踵を股関節に近づけるほど骨盤を引っ張って後傾し膝を引っ張るために膝が開かずに持ち上がる原因になってしまいます。
筋肉が硬くなっていることで後傾したり膝が持ちがる場合は、お尻や内ももの筋肉をストレッチすることで改善しますよ。
骨盤を支えられない場合
筋肉が硬いと言うよりも筋肉がうまく使えてしない方もあぐらが苦手だったりします。
股関節を曲げて背骨を支える筋肉といえば大腰筋です。しかし、意外に大腰筋がしっかり使えないという人が多くいます。
大腰筋は、歩いたりする時に脚を持ち上げる筋肉なのですが、ヒールの高い靴を履いたりする時に身体を支えるために大腰筋を使ってしまう人がいます。
支えることに大腰筋が使われてしまっているので、股関節を曲げるために太ももの筋肉を使うようになります。
あぐらの時にも、太ももの前や横の筋肉を使って股関節を曲げて締めようとするため、力がが入った状態にり膝が外に開かなくなります。
単独でストレッチなどをしてもあまり硬い感じがしないのに、あぐらになると急に筋肉が硬いなと感じる場合は、筋肉が硬いことが原因ではなく、筋肉の使い方が間違っていることが原因になります。
動作の時にどの筋肉を使って動いているのかをイメージすることで改善することができますよ。
まとめ
動作ができないと筋肉の硬さがフォーカスされやすくなりますが、実は筋肉の使い方が間違っている場合もあります。
違う筋肉で身体を使っていることが原因なのに、膝の上に乗って股関節を開こうとすればブレーキとアクセルを一緒に踏んでいるような状態になるので、最悪の場合怪我をするので気をつけてくださいね。
人によって身体の使い方には癖があるので、きちんと原因を見極めることが重要ですよ。