【素朴な疑問】緩めた後にフワフワしたり不安定になる

綱渡り

筋肉を緩めたり動きを修正した後に、立ち上がった時に不安定になったり足元がフワフワするというお話を聞きます。

なぜ、そんな状態になるのでしょうか。

今回は、そんな疑問にお答えしていきます。

身体はバランスで安定する

筋肉が凝ったり張ったりしているのは、身体のバランスが崩れている状態で一部の筋肉でバランスを取ろうとしたり安定させようとして起こっています。

このように部分的に安定させようとして筋肉が強い力を発揮していると、その筋肉でバランスを取って身体は安定しようとします。

その筋肉が緩むと今までその筋肉と引っ張りあっていた反対の筋肉の力は残っているので、一瞬バランスが崩れるわけです。

つまり、違うバランスであったとはいえその状態でバランスを取っているわけです。

特に、違ったバランスで立っている場合は、全身のバランスが崩れている可能性があります。

テントを想像してもらえばわかりやすいかもしれないですね。

例えば、真ん中の支柱が少し斜めになってバランスを取っていたとしても、バランスが取れていればある程度は安定します。

しかし、支柱がまっすぐでも斜めになっていたとしても引っ張っているロープが1本急に緩むと他のロープに引っ張られて支柱が倒れますよね。

このように、バランスが取れている状態というのは、必ずしも身体全体のバランスが綺麗に取れていなくても大丈夫だということなんです。

緩めるだけだでなく修正しよう

緩めた筋肉でバランスが崩れたとしましょう。

そうすると、他とのバランスを取ろうとしてまた元に戻ろうとする力が強く働くことになります。

人間の身体、特に脳はフラフラとした不安定な状態を嫌います。

なので、正しくても間違っていてもとにかくバランスを取ろうとしてしまうわけです。

例えるなら、だるま落としで積み木が綺麗に積み上がっていても、ガタガタに積み上がっていても一番上のだるまがまっすぐ乗っかっていればとりあえずは「良し」とするという感じです。

筋肉を緩めたことでバランスが崩れてしまったらそこから全身のバランスを取り直すよりは、緩めた筋肉にもう一度力を入れ直したほうが早いですよね。

結果、そのようにバランスを取り直してしまいやすいので、元に戻ってしまうことになるわけです。

だから、筋肉を緩めるだけでなく変わってしまったバランスで、身体を安定させる身体のバランスの取り方に修正する必要があります。

テントの他のロープを緩めたり、引っ張ったりしながら支柱をまっすぐにしていくという作業が必要になるわけですね。

それは、骨格の動きや筋肉の使い方など様々な方面からアプローチしていく必要があります。

一度付いてしまった身体の動きのクセはなかなか取れないので、何度も修正をする必要があるのである程度は継続が必要です。

ピラティスなどが、10回、20回と続けていくうちに身体が変化していくのは毎回々動きの修正をしていくことで、身体の使い方を変えていくからです。

姿勢改善やボディラインも、筋肉によって起こっているならばある程度の回数を重ねていく必要がありますよ。

まとめ

身体は、変化を嫌います。ズレていても歪んでいてもバランスが取れていれば戻ろうとします。

部分的に緩めるだけではなく、全体としてとらえて修正することで改善していくようになりますよ。