筋肉が発達しにくくなったら

高重量を上げる男性

筋トレをはじめた頃は、トレーニングをするだけでも十分発達していきますが徐々に発達しにくくなってきます。

そんな時、どうしても回数とか頻度とか種目とかに意識が行ってしまいますよね。

回数やウェイト、頻度を増やして頑張っているのに、なかなか思うように発達してくれないなんてことないですか。

今回は、筋トレで発達しにくくなってきたらというお話です。

筋肉を発達させるシステム

筋トレをやった経験がない初心者なら、一部位あたり1種目ないし2種目程度行っていればある程度の期間が経てば筋肉に変化が現れてきます。

これは、今までよりも大きな負荷が筋肉に対してかかることによって筋肉を発達させるシステムが働くからです。

筋肉は、物理的もしくは化学的なストレスがかかることによって、発達する必要があると判断されると筋繊維が大きくなったり、神経系が発達してより大きなストレスに対して対応できるようになります。

このように身体がトレーニングによって適応していきます。

ところが、ある程度筋トレを進めていくと発達があまり起こらなくなります。

その理由は、身体に対して筋肉を発達させよる必要があると判断されるストレスがかかっていないためです。

今までよりも回数を多くしたりウェイトを上げてストレスを大きくしているのに?と思ってしまいますよね。

もちろん適切なストレスがかかっていれば筋肉は発達していきますが、必要なストレスがかかっていない場合があるんですよ。

やったつもりになってませんか

適切なストレスがかかっていない場合とはどんな状況でしょうか。

ウェイトが重くなってくるとフォームが崩れたり、勢いをつけてしまったりしていませんか。

いわゆる代償動作やチートと呼ばれているこれらの動作は、ウェイトや回数だけにフォーカスを当ててしまうと起こりやすくなります。

もっと重いウェイト、とりあえずメニュー通りに回数をこなすという部分だけにこだわるとなんとか挙げようとして反動をつけてみたり、体制が崩れているけれどとりあえず持ち上げるという状態になりやすくなります。

本来はターゲットとなる筋肉の収縮感をしっかり意識して、筋肉が疲労して収縮できなくなるところまで追い込む必要があるのに、疲労感がないのに回数が終わったり、途中ですでに挙げられない状態なのに無理して反動をつけたり、他の筋肉の助けを借りてやり続けてしまうわけです。

できる回数が極端に少なく反動をつけなければできないのであればウェイトが重すぎますし、逆に疲労感がないのに回数が20回も30回もできるなら軽すぎます。

そのように筋肉をしっかり意識した上で、ウェイトやメニューを微調整していくことになります。

しかし、本来の目的である筋肉へのストレスから、メニューをこなすにすり替わってしまってやったつもりになってしまっているわけです。

筋トレに慣れてくると起こりやすいので、いまいちどトレーニングの内容を思い出してみてくださいね。

オーバーワーク

しっかり意識できているという方は、逆の可能性があります。

オーバーワークという言葉を聞いたことないですか?

筋トレを真面目に頑張る人ほど陥ってしまいやすいのですが、いわゆるやり過ぎです。

身体に負荷をかけすぎてしまうことで、身体の回復が追いつけなくなったりするわけです。

こうなると筋肉は適応ができなくなってしまい萎縮してしまうこともあります。

発達しないからと回数や頻度を増やしすぎると起きてしまうので、時には思い切り休養するという勇気も必要です。

筋肉が落ちてしまうと不安に思う人も居ますが、筋肉は1週間程度ではまず萎縮しません。

また、一度発達した筋肉はより早い時間で発達するので、しっかり休養したほうが結果的に良かったということのほうが多いですよ。

無理は禁物です!

まとめ

筋肉に適するストレスをかけるという前提条件をしっかりと考えながらメニューを組むようにしてくださいね。

休息や栄養も含めて筋トレです。無理せず身体と向き合ってあげてくださいね。