カイロを貼っても冷える、のはなぜ?── 温め方には2つの種類があった
- 素朴な疑問
- 2026/01/21
- 2026/01/21


冬になると、カイロや湯たんぽが手放せなくなりますよね。
しっかり対策しているはずなのに、
「なぜかすぐ冷える」
「特に下半身だけ温まらない」
そんな感覚、ありませんか?
温め方には、2つの種類があります
外から温めるのと、中から温まるのは、実は別もの。
カイロや湯たんぽは、皮膚の表面を温めてくれます。 貼った瞬間は確かに温かい。
でも、その温かさは熱源がある間だけ続くもの。 カイロが冷めれば、身体もまた冷えていきます。
これは決して悪いことではありません。
むしろ、ガチガチに冷えているときは、 まず外から温めるて身体を緩めてあげることも大切です。
身体はどうやって「本当に」温まるの?
身体を温めるには筋肉と血流が、セットで働いています。
私たちの身体は、筋肉が動くことで熱を生み出す仕組みになっています。 寒いときに身体が震えるのは、筋肉を動かして体温を上げようとしている反応です。
筋肉が動くと、体の中で熱がつくられ、 その熱が血液に乗って全身へ運ばれます。
さらに、動くことで心拍数が上がり、 血流量も増えるため、 手足の先まで血液が届きやすくなると言われています。
つまり、

この流れがあって、はじめて 身体の中から温まる状態になるのです。
なぜ、指先・足先だけが冷たくなるの?
実は、寒さや体温の低下を感じると、身体は生命を守るために、手足の末端の血管をキュッと収縮させます。
そうすることで、体の中心に血液を集めて、大切な臓器の温度を保とうとするのです。
その結果、指先・足先が冷たくなる。これは「冷え性だから悪い」のではなく、生命を守るための防御反応なんです。
でも、動いているんだけど…
「家事で動いてるのに」 「ウォーキングしてるのに」 「立ち仕事なのに」
それでも冷えてしまう。
そんなときは、「温め不足」ではなく「巡り不足」が起きている可能性があります。
こんな感覚、思い当たりませんか
- カイロを外すと、すぐ冷える
- 足先・ふくらはぎが特に冷たい
- 夕方になると脚がむくむ
- 座っている時間が長い
- 冬は下半身だけ重だるい
「巡り不足」ってどこで起きてるの?
この巡り不足が、特に起きやすいのが骨盤まわりです。
骨盤の周囲には、身体を支えたり、下半身を動かしたりする重要な筋肉が集まっています。
ここが動くことで、股関節が動きやすくなったり、脚の筋肉が使われやすくなり、結果、足先の血液が戻りやすくなると言われています。
ちょっぴりチェックしてみよう!
椅子に座ったまま、ゆっくり呼吸しながら、骨盤を前後・左右に少し動かしてみてください。
- 動きが小さく腰で動かしている感じがする
- どちらかの方向に動かしにくい
- 硬い、重い感じがする
ひとつでも当てはまれば、骨盤周りの筋肉の動きが悪いかもしれません。
でも、大丈夫!それは「悪い」サインではなく、 今の身体が教えてくれているひとつの情報です。
特に座りっぱなしの時間が長いと、 骨盤まわりの動きが小さくなり、 脚の血流が滞りやすくなることがあります。
その結果、 下半身が冷えやすく、むくみやすい状態になってしまうこともあるんです。
では、どうすれば巡りは良くなるの?
実は、とてもシンプルなところにヒントがあります。
それが、骨盤まわりをやさしく動かしてあげること。
動かすと言っても汗をかくような運動ではありません。
大切なのは、長くサボっていた筋肉に、動いていいよと伝えること。
ほんの小さな動きでも、血流のきっかけには十分になります。
自宅でできる、骨盤を目覚めさせる方法
用意するもの
ストレッチポール(なければバスタオル3〜4枚を巻いたものでOK)
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STEP 00
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まずは基本姿勢を
整えましょう -
ポールを床に置き、坐骨をポールにしっかり当てて座ります。
骨盤を前後に倒さず、まっすぐ立てた状態を作り、背すじを軽く伸ばしましょう。
肩や首は力を抜いて、楽な姿勢でOKです。
※注意:会陰部に痛みや強い圧迫感が出る場合は、無理をせず中止してください。
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まずは基本姿勢を
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STEP 01
-
骨盤をふわっと
しめて・ゆるめる -
ストレッチポールに坐骨を乗せて座り、息を吐きながら骨盤の底(骨盤底)をやさしく引き上げます。
力を入れすぎず、3〜5秒キープしたら、ストンと力を抜きましょう。
この動きを10〜15回くり返すことで、骨盤まわりの感覚が目覚め、内側からの安定感を感じやすくなります。
ポイント:
力を入れすぎないこと。「軽く」がいちばん効果的です。
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骨盤をふわっと
-
STEP 02
-
骨盤を前後に
小さくゆらす -
今度は、息を吐きながらお腹を引き上げるように骨盤を少し後ろへ倒して、息を吸いながら骨盤を少し前へ起こします。
最初はごく小さな動きで大丈夫。
10〜20回、呼吸のリズムに合わせてゆらしましょう。
骨盤まわりのこわばりがほどけ、「動く感覚」が自然と目覚めてきます。
ポイント:
動かすのは腰ではなく「骨盤全体」。
背中を丸めすぎないよう注意しましょう。
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骨盤を前後に
-
STEP 03
-
骨盤を左右に
やさしくゆらす -
最後は、坐骨でポールを左右交互にやさしく押すように揺らします。
10〜20往復を目安に行います。
肩は水平を保ったまま、力を入れすぎないことがポイントです。
骨盤まわりの緊張をゆるめ、左右差や動きの感覚を整えるためのエクササイズです。
ポイント:
1センチ程度の小さな揺れでOK。
痛みが出る場合は中止してください。
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骨盤を左右に
最後は、必ず「ゆるめる」
長く息を吐いて、ふーっと身体の力を抜きましょう。
骨盤底まわりは、締めっぱなしにしないことがとても大切です。
このエクササイズで、何が起きているの?
ポールに載って骨盤周りの骨がポールに当たることで、骨盤周りの感覚がわかりやすくなります。
「締める→ゆるめる」「前後」「左右」という3つの動きで、サボっていた筋肉にやさしく刺激が入り、「ああ、ここに骨盤があるな」「ここが動いてるな」という小さな気づきが生まれます。
この気づきが、血流を巡らせる第一歩になるんです。
身体は、年齢よりも「使われ方」に正直です
カイロや湯たんぽは、寒い日の味方です。
でも、それだけでは足りないこともあります。
冷えを繰り返す背景には、熱をつくり、運ぶ力が落ちていることが関連している可能性があります。
骨盤まわりをやさしく動かす。
それだけで、身体の巡りは変わり始めるかもしれません。
「温めているのに冷える」
そんなときは、中から温まる準備ができているか、一度見直してみてください。
なぜ足先だけが特に冷たくなるのですか?
寒さや体温低下を感じると、体は生命を守るために手足の末端の血管を収縮させます。これにより体の中心に血液を集めて重要な臓器の温度を保とうとします。その結果、指先や足先への血流が減り、冷たくなります。これは体の正常な防御反応です。
温め方の2つの種類とは何ですか?
温め方には「外から温める」方法と「中から温まる」方法があります。カイロや湯たんぽは外から皮膚表面を温めるもので、効果は熱源がある間だけです。一方、中から温まるには、筋肉が動いて熱を作り、血流に乗せて全身に運ぶ必要があります。持続的な温かさには後者が重要です。
エクササイズ中に痛みを感じたらどうすればいいですか?
痛みを感じたらすぐに中止してください。特に会陰部に強い圧迫感や痛みがある場合は無理をしないことが大切です。動きは1センチ程度の小さな揺れで十分効果があります。力を入れすぎず、「軽く」行うことがポイントです。違和感が続く場合は専門家に相談しましょう。