最近注目されている超重要な腸のお話(前編)

お腹

便秘や軟便など便通でお悩みの方は、腸について色々調べている方も多いですよね。

「腸内フローラ」とか「腸は第二の脳」とかメディアでも取り上げられているけれど、じゃあそもそも腸ってどういう器官で、何をしているのかを前編/後編の2回に分けで掘り下げていきます。

腸ってどんな構造なの?

小腸とか大腸とか聞いたことありますよね?小腸は栄養を補給して大腸は便通に関係するそれぐらいは聞いたことありますよね。

では、構造をちょっと詳しく見ていきましょう。

小腸

よく潰瘍で行く十二指腸に空腸、回腸をあわせた部分が小腸です。全長は6~7mで更に腸絨毛と呼ばれる突起があり、小腸を切り出して広げるとテニスコート1面分にもなると言われるぐらいの巨大な器官です。

主に、消化と吸収をメインに働きます。内側は輪っか状のヒダになっていて腸絨毛が突き出しておりさらに微絨毛に覆われて、できる限り消化した栄養素との接触面積を増やして栄養を吸収できるような構造になっています。

突起内は、リンパや毛細血管がつながっていて取り込んだ栄養素を肝臓まで運んでいるんですよ。

大腸

お腹をぐるりと廻るように上、横、下に走る結腸と直腸をあわせた部分を大腸と呼びます。小腸に比べると直径が太く吸収に有利な絨毛は存在せず小腸で吸収の終わった残り滓部分を加工して便を作る器官です。

便秘体操など刺激するのはこの大腸の部分ですね。特に90度に折れ曲がっている部分などに便が留まりやすいと言われています。

一般的には盲腸として知られる虫垂は、小腸と大腸との連結近くにあります。

腸の主なお仕事

ここからは、もう少し腸のお仕事について見てきます。

腸の主なお仕事は、小腸、大腸でお伝えした「消化」と「吸収」です。さらに、蠕動運動をつかった「排泄」体内を守る「免疫」があります。

消化

咀嚼で物理的に小さくなりさらに胃などで分解された食べ物を消化酵素をふんだんに含んだ小腸液を使って完全に消化します。ブドウ糖やグリセリンって聞いたことありますよね。これらの栄養素に分解するのが小腸になります。

そして、最小単位になった栄養素を、腸壁から吸収して肝臓に送っていきます。

食べ物の栄養素は、一旦小腸で最小の単位にされてから体内で再合成されて使われます。

ですので最小単位ではない栄養素は、必ず分解されてしまいます。

例えば、コラーゲンをたっぷり摂ったからといって摂取したコラーゲンが肌に対してすべて使われるわけではないんですよ。

吸収

分解された栄養素を吸収する小腸と、残り滓から水分を吸収して便を適切な硬さに調整する大腸とそれぞれ吸収作業を分担しています。

大腸での水分の吸収がうまく行かないと便秘や下痢の原因になってしまうんですね。

下痢は、感染や冷え、ストレスなどによって大腸内を通常よりも早く移動してしまい、水分が十分吸収できないで排泄される状態です。

感染症や食あたりなど原因がはっきりしている場合は病院で適切に処置をすれば良いのですが、自律神経の乱れなども影響するため下痢が長く続くなどの場合、お医者さんに相談することをオススメします。

便秘は、逆に極端に遅くなってしまいドンドン水分が吸収されてしまって硬くなってしまってしまい、排泄が困難になる状態です。

食生活や、運動で改善されることもありますが、長期間におよぶ場合もやはりお医者さんに相談しましょう。

排泄

蠕動運動という腸の運動を聞いたことありますよね。腸内の物質をゆっくりと直腸まで運んでいく運動です。

蠕動運動が低下すると便が腸内に留まりやすく、水分が過度に吸収されるため便秘になりやすくなります。

この蠕動運動低下による便秘には、女性や高齢者に多い弛緩性とストレスなどによって起こりやすい痙攣性があります。

弛緩性便秘は、運動不足、水分不足、食物繊維などの食生活、過度なダイエットなどによって起こり腸の蠕動運動が弱くなってしまいます。

つねにお腹が張っていたり、排便後にスッキリしないなど感じたら、蠕動運動を促すために朝起きたらコップ1杯の水を飲んだり、食生活のチェック、腹筋や身体をひねる運動などしてみましょう。

痙攣性便秘は、過敏性大腸症候群の場合も多く、ストレスによるものが多く、突然激しい便意を感じたり、下痢を交互に繰り返す、下腹部の張りや痛みなどの症状があります。

原因がストレスなので、アロマやマインドフルネスなどで気持ちを落ち着けたり、ヨガやストレッチなどリラックスできるような運動などを行うと改善される場合があります。

便秘は、他にも腸管が狭くなったり、腸管自体がねじれる、婦人科系の疾患の疑いなどでも起こるので、安易に考えずにお医者さんに相談することも大切ですよ。

免疫

最後は免疫です。

あまり知られていないかもしれませんが、免疫細胞の実に70%が腸に存在しています。

腸は、口と肛門をつないでいる1本の管、ちくわの内側の穴にような構造にあります。

なので、口などから入った細菌などと関わることが多く、さらに広範囲の腸絨毛から吸収をするため、不必要なものを腸管から吸収してしまわないように免疫細胞が多く存在しているのです。

ストレスや食生活の乱れ、寝不足などで腸内の環境が悪くなってしまうと、腸内フローラのバランスが乱れて免疫力の低下につながってしまいます。

腸の環境を改善することで免疫力アップが期待できますので、これからの季節、身体をしっかり細菌から守りたいですね。