急がば廻れ、身体は基本が大切ですよ。

逆立ちする男の子

昨今、1日5分だけ、部位別ジムなど、カンタンや希望に沿ったトレーニングをお届けするという風潮がありますよね。

忙しい人向けには確かに最短で希望通りの身体になれるならそれに越したことはないと思います。

でも、身体ってそんなに単純ではないのも事実なんです。

今回は、身体の基本の重要性についてです。

身体は単体では動かない

体幹とか筋膜とか、様々な言葉が巷を賑わせてきましたよね。

スポーツをする現場では、もっと体幹を鍛えたほうが良い言われてプランクなどが流行っていました。

でも、ちょっと待ってください。身体は、決して体幹だけでは動いていないんです。

体幹部は確かに身体の中心で、しっかりとしていれば安定感が増すのは確かですし、体幹を使うことで投球が早くなったり、コンタクトスポーツで当たりが強くなったりということもあります。

しかし、それは決して腹筋を鍛えることとイコールではないんです。

腹圧をコントロールすることで体幹部を強くすることは確かにできなくないのですが、丸太に手足を付けたからと言って早く動いたり、激しく当たったり、球が早くなったりすることはないですよね。

つまり、体幹を強くすることが大切なのではなく、体幹と手足を連動して動かすことが重要なんです。

そこを間違えてしまうとせっかく頑張って鍛えたのに結果につながらないということになってしまいます。

このように身体は、気になっている一部分だけを鍛えたりほぐしたりしても全体としてエラーが起きていれば、いい結果にはなりません。

また、一部だけを極端に強化してしまうとバランスが崩れる原因になってしまいます。

もちろん、専門ジムさんではちゃんと配慮して、他の運動や筋肉のストレッチなどもしていると思います。

しかし、その部位を鍛えたくて来たのに、なんだか違うところのトレーニングもあって期待したことと違うと勘違いしてしまう人もいるかも知れません。

トレーナーさんは、身体をトータルで考えてメニューを組んでいるので、疑問に思ったら直接質問してみてくださいね。

「急がば廻れ」が大切です

女性の悩みで多い二の腕の振り袖。

一生懸命二の腕の引き締めるトレーニングをしているのにあんまり効果が感じられない。

というより、そもそも筋肉が動いている感じがしないなんて経験はないですか?

二の腕の筋肉は、肘の骨から肩や肩甲骨に向かって3つに分かれています。

他にもふくらはぎやハムストリングなど、手足には一方がいくつかに分かれていたり、同じ場所からいくつかの筋肉が出ていたりしています。

関節が曲げ伸ばしだけでなく骨を軸に内外に回ったりするなど複雑な動きをコントロールできるようになっているのですが、これがかえって筋肉が適切に収縮できない原因になってしまっている人もいます。

適切に筋肉が収縮できていなくても、見た目として肘を伸ばしたりすることは可能です。

そのため、見よう見まねでトレーニングをしていると違った筋肉のトレーニングになってしまっているということもあり得るのです。

特に二の腕の筋肉は、引き締めたいと頑張った結果、外側に大きく張り出してしまうなんてこともあります。

かえって二の腕が太くなってしまったと感じたら、それは意図していない筋肉を使ってしまっているというわけです。

そのようなエラーを防ぐためには、最初に肩や肘の動きや、筋肉の収縮感をキチンと感じることが大切です。

収縮感を感じられていないならば、どんなに毎日頑張っても結果は出てきませんし、むしろ悪い結果になることもあるということを知っておいてください。

最初は面倒くさいと思うかも知れませんが、基本をしっかりしたほうが一番早く結果を出すことができますよ。

まとめ

身体は、すぐに結果が出ないので頑張った結果が、別ものになってしまえばかえって時間のロスですよね。

カンタン便利は、身体についてはあまり良い結果にならないこともあるということも知っておいてください。