【素朴な疑問】ポッテリとたるんだお腹が気になる

ウエストを測る男性

男性に多いみぞおちから丸く突き出たお腹。ビールの樽のような形からビール腹と呼ばれることもありますよね。

内臓脂肪が原因と言われることもありますが、全体的に太っているわけではないのになぜかお腹だけが出てしまっているなんて人もいます。

今回は、お腹が出てしまう原因についてのお話です。

食生活による原因

一般的にビール腹と呼ばれている体型の人は、その名称からビールの飲みすぎと誤解されているかもしれませんが、ビールだけが悪者ではないですよ。

女性が皮下脂肪による肥満になりやすいのに比べ、男性は内臓脂肪による肥満になりやすい傾向があります。

内臓脂肪というとなんだか悪いイメージがあるかもしれませんが、本来内臓の隙間を埋めて内蔵を安定させたり衝撃に対するクッションという大切な役割があるんですよ。

ただ、体内に脂肪が増えるとその貯蔵先となって内臓脂肪が大きくなってしまうわけです。

内臓の隙間にある内臓脂肪が大きくなれば、必然的にお腹周りが広がっていくことになります。

メタボリックシンドロームが話題になっていた時期に、お腹まわりのサイズが注目されたのはこの内臓脂肪がお腹まわりのサイズを大きくすることから、内臓脂肪がどれぐらい蓄積しているのかのわかりやすい目安になっていたからなんですね。

また、内臓脂肪は大きくなりすぎると生活習慣病のリスクが高まることからもウエストサイズがメタボ認定の条件の1つとなっているんですよ。

内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて食生活に影響されやすいため食べ過ぎれば大きくなりやすい反面、食事のコントロールや運動による効果も出やすいと言われています。

お腹まわりが樽のように丸く膨らんでいる場合は、食生活の改善や運動によって気になるお腹まわりを引き締められますよ!

姿勢による原因

お腹周りが丸く膨らんでいるわけではなく、お腹の前面だけがポッコリとたるんでいるという人もいますよね。

お腹まわりのサイズはそこまで大きくないのですが、お腹が悪目立ちしてしまっているような状態です。

これは、反り腰やO脚などの姿勢によって腹筋が上手く働いていないことが原因です。

腹筋は、一般的にシックスパックとして知られている腹直筋以外に、腹圧に関係する腹横筋と身体の回旋などにも関係している腹斜筋があります。

腹筋

腹筋は、肋骨と骨盤についており縮むことで腹部を引き締めたり骨盤を引き上げて身体を丸めたりするように働きます。

しかし、反り腰の場合は腰の骨が反ってしまうことで骨盤を強く前傾させることになります。

脚を内巻きにして立つタイプのO脚タイプの人も股関節がつねに曲がった状態になっているため、大腰筋という腰の部分を反らせる筋肉が固くなる上に上半身を腰から反らせるので、反り腰を誘発しやすくなります。

そうすると腹筋は、引き伸ばされながら頑張ることになるので疲労しやすくなり、弛みやすくなってしまうのです。

姿勢によって腹部がたるんでいる場合は、腰周りの筋肉が反った状態で固まっているので身体全体を丸めるのが苦手で首や背中だけで丸めようとします。

また、ずっと伸ばされているため骨盤の前の内腹斜筋や腹横筋が付着している部分を押すと、強い凝りを感じます。

このような特徴がある場合は、ダイエットや運動ではなく固まっている背中やお腹まわりの筋肉を緩めて骨盤を正常な位置に戻すことで、腹部の出っ張りをスッキリさせることができますよ。

まとめ

同じようなお腹の悩みでも、原因が違うと対応方法も変わってきます。

まず最初に、「なぜ、そうなっているのか?」を知ることが大切ですよ。