足首のねじれとむくみ

むくんだ脚

夕方になると足がむくむという女性は多いですよね。

むくみには、水分や塩分の摂取量や病気によるものなどもありますが、今回は、筋肉が原因によって起こるむくみについてのお話です。

ふくらはぎは体液を循環させるポンプ

「ふくらはぎは、第二の心臓」という言葉を聞いたことがありますか?

足先まで送られた血液や体液は重力のために心臓まで戻るのに、ふくらはぎなどの下半身の筋肉のポンプ作用による補助が必要になります。

このため、ふくらはぎの動きが悪くなると体液を送り出すためのポンプ作用が弱くなり、足先に送られた体液が戻りにくく、時間とともに足に溜まってむくむようになります。

ずっと立ったままや座ったままだとむくみやすくなるのは、同じ姿勢でいるためにふくらはぎを動かすことが少なくなるためです。

また、ポンプ作用は筋肉の間を通っている血管が、筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで押されたり緩んだりすることで起こるため、筋力が弱かったり低下することでしっかりと血管を押せなくなるとポンプ作用自体が弱くなって起こることもあります。

足首とふくらはぎ

ふくらはぎは、アキレス腱によって足首をまたいで踵の骨に付いている筋肉です。

ふくらはぎが縮むと踵の骨が引き上げられて、つま先が下がり足首が伸びることになります。

しかし、足首のねじれが起きるとふくらはぎ全体が動きづらくなることがあります。

股関節を内側に回旋させるタイプのO脚やXO脚の人は、足首が外側に倒れやすく足首を構成する脛骨と腓骨が少しズレていることがあります。

足首の骨

脛骨と腓骨がずれると間にある距骨が倒れたり、踵の踵骨が倒れることになります。

踵骨には、アキレス腱がついているので踵骨が倒れるとアキレス腱が真っ直ぐ踵骨を引けなくなり、ふくらはぎの足首に近い部分だけが収縮したり、ふくらはぎではなく脛の筋肉が動くようになります。

結果、ふくらはぎ全体の動きが悪くなりポンプ作用が働かなくなることになってしますのです。

また、ねじれたままでふくらはぎの筋力を上げようとして足首の曲げ伸ばしなどの運動をしても、足首に近い部分だけが動くので、あまり効果がありません。

足首の曲げ伸ばしをすると、つま先が内側に入ってしまったり、足首に近い部分だけが疲れてしまうという方は、足首がねじれている可能性が高いので、まずは足首のねじれを修正しないと効果的な運動ができないということを知っておいてくださいね。

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まとめ

改善しようと運動を頑張っても、身体の状態で効果が薄くなってしまうこともあります。

あまり効果が感じられないときは、身体の状態にも注意してみてくださいね。